LOH症候群の治療【ホルモン補充療法】

LOH症候群の治療

ホルモン注射

LOH症候群の治療は、一般的に筋肉注射によるホルモン補充療法(ART)が行われます。

ホルモン補充療法(ART)とは、2週間に1回程度、テストステロンを注射しながらホルモン濃度を上げていく治療法で、健康保険も適用されます。

日本では、「エナルモンデポー筋注」「テスチノンデポー筋注」という2種類の筋肉注射が治療に使われています。

治療の前には、必ず血中の遊離テストステロンの値を測定する血液検査が行われ、血中の遊離型テストステロンが8.5pg/ml未満ならば、男性ホルモンが明らかに低いと診断され、ホルモン補充療法が優先的に選択されるケースが多くなります。

8.5~11.8pg/mlは治療候補群とされ、11.8pg/ml以上であればホルモン補充療法適用外となります。

ホルモン補充療法(ART)が受けられないケース

血中の遊離テストステロンの値が低ければ誰でもホルモン補充療法が受けれるというわけではありません。

男性ホルモン補充療法では、前立腺肥大や前立腺がんを進行させる恐れもあるため、事前の検査で前立腺肥大が見つかった男性や、前立腺がんの治療中の男性は、ホルモン補充療法を受けることはできません。

ホルモン補充療法の効果

診察する医師の手

ホルモン補充療法の効果は10~14日間ほど持続します。

注射をした直後にはホルモン濃度が一気に上昇しますが、その後は徐々に減少していき、約4週間ほどで補充したホルモンはほとんど無くなってしまいます。

これがホルモン療法の欠点でもあります。中にはホルモン療法の治療を受けることでホルモンの自主生成能力が回復する男性もいるようですが、基本的にはホルモンを補充しているだけであって、体内のホルモンの生成能力を高めているわけではありません。

なので、ホルモン補充療法をするしないにかかわらず、LOH症候群の男性は、「日常生活の中に運動を取り入れ生活習慣を改善する」「食生活を見直し、サプリメントで症状へアプローチする」など、ホルモン注射に頼らない対策を考えることも重要です。

根本的な体質を改善し、衰えてしまった男性ホルモン(テストステロン)の分泌を正常に近づけることが、LOH症候群を克服する上では一番大切なことなのです。

テストステロンを増やす方法に関しては、こちらのページで説明していますので参考にしてください。

テストステロンを増やす5つの方法

ホルモン補充療法の副作用

ホルモン補充療法の副作用としては、前立腺肥大、前立腺がん、肝機能障害、赤血球が増える多血症、女性化乳房などが挙げられます。

そのため、ホルモン補充療法の治療中は、定期的に前立腺の検診や、PSA検査(前立腺がんマーカー)、血液検査等を受ける必要があります。

また、ホルモン補充療法は、焦り、イライラ、抑うつなど精神的な症状への働きかけは弱く、ホルモン注射を打つことによって、鬱状態がかえってひどくなってしまう場合もあります。

LOH症候群の精神的症状の悩みのほうが強い場合は、ホルモン補充療法はメリットよりもデメリットの方が大きくなるともいえます。

もうひとつ注意する点としては、ホルモン補充療法を行うと睾丸(精巣)が委縮していき精子の数が少なくなっていくということ。場合によっては無精子となるケースもあるようですので、子どもを作りたいと考えている男性はホルモン補充療法はやるべきではないといえるでしょう。

日常生活の中に取り入れられるLOH症候群対策もありますので、まずはリスクの少ない方法から試してみてはどうでしょうか。

自宅で出来るLOH症候群対策

ホルモン補充療法を受けられる病院

基本的には、男性更年期専門外来やメンズヘルス外来に相談するのがベストです。

近くに専門的な病院が無い場合は、泌尿器科を受診してみてください。ただ、LOH症候群の治療を専門的に行っていないクリニックでは、ホルモン注射のストックが無い場合もありますので、事前に電話などで確認しておきましょう。

 

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